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英語リスニングの勉強法は原因を3つに分けてから決める|印の数で測る1か月の手順

英語リスニングの勉強法は原因を3つに分けてから決める|印の数で測る1か月の手順

英語のリスニングの勉強法を調べると、練習の名前ばかりが出てきます。

シャドーイング、ディクテーション、音読、聞き流し。

どれも練習の名前であって、自分に今どれが要るのかまでは教えてくれません。

先に原因を分けます。

聞き取れない理由は大きく3つしかなく、どれで落ちているかによって当てる練習が変わります。

この記事は、その3つを見分けてから練習を割り当てるまでの設計図です。

練習そのもののやり方は、それぞれの記事に分けて置いています。

ここで決めるのは、何をどの順でやるかだけ。

どの練習が正しいかではなく、自分の耳が今どこで止まっているのかを先に決める話です。

同じ音声を聞いても、知らない単語で止まる人と、音がつながって消える所で止まる人と、速さに追いつけない人では、次にやることがまったく違います。

その3つを「リスニングの練習」という1つの言葉でまとめてしまうから、時間を入れても手応えが出ません。

目次

【結論】英語リスニングの勉強法は原因を3つに分けてから決める

結論から書きます。

リスニングで最初にやるのは、練習を選ぶことではありません。

自分が3つのうちどれで落ちているかを分けることです。

聞き取れない3つの原因
  • 音の変化=文字なら分かるのに、文の中に入ると音が消える・つながる
  • 知らない語と文法=原稿を読んでも意味が取れない
  • 処理の速さ=止めれば分かるのに、次の文が来ると前が消える

3つというのは、音の変化と、知らない語と文法と、処理の速さのことです。

聞こえ方はどれも「分からなかった」で同じなのに、埋め方はまったく別物になります。

聞き取れない原因どこで落ちているか当てる練習
音の変化文字で見れば分かるのに、音がつながると別の音に聞こえるディクテーションで短く書き取る
知らない語と文法文字で見ても意味が取れない語彙と文の形をやり直して音読で定着させる
処理の速さ1文ずつなら分かるが、流れてくると追いつかない音読で意味のかたまりごとに読む速さを上げる

3つは混ざって起きますが、比率はいつも同じではありません。

比率を知らないまま練習を選ぶと、いちばん詰まっている所に時間が入りません。

音の変化で落ちている人がいくら語彙を増やしても、聞こえる量は変わらない。

逆に、語彙が足りない人がシャドーイングだけを続けても、意味は取れないまま。

だから最初の1回は、練習ではなく切り分けに使います。

切り分けの作業そのものは、原稿が付いた音声が1本あれば10分ほどで終わります。

その10分を飛ばしたせいで、そのあとの1か月がまるごと空振りになるほうがもったいない。

英語リスニングの勉強法を決める前に原因を3つに分ける

切り分けは、音声1本で済みます。

用意するのは、原稿(スクリプト)が付いた60〜90秒の音声だけ。

長い音声を選ぶと、印が多すぎて仕分けの手が止まります。

短すぎても、文と文のつながりで落ちている所が出てこないので判断できません。

聞き取れない原因を分ける3ステップ
  • 原稿を見ずに2回聞く=聞き取れなかった所に印をつける
  • 印の所だけ原稿を見る=文字なら分かるかどうかで2つに分ける
  • 文字なら分かった印を聞き直す=ゆっくり再生で分かるかどうかでもう一度分ける

文字を見ても分からなかった所は、知らない語と文法。

文字を見たら分かって、ゆっくり再生でも音と結びつかない所は、音の変化です。

文字を見たら分かって、ゆっくり再生なら聞き取れる所は、処理の速さ。

この3つに印を仕分けるだけで、やる練習は自動的に決まります。

仕分けに迷った印は、いったん「音の変化」に入れておいて差し支えありません。

次の週に同じ所で止まるかどうかで、入れ直せばいいだけだからです。

音の変化で消える音

単語を1つずつ聞けば分かるのに、文の中に入ると消えてしまう音があります。

前の語の終わりと次の語の頭がつながる、弱く読まれて母音があいまいになる、同じ子音が重なって1回しか鳴らない。

どれも、書いてある文字とは違う音で耳に届きます。

ここで落ちている人は、語彙を増やしても聞こえる量が増えません。

必要なのは、音と文字を1対1でつなぎ直す作業のほうです。

この作業は単語の数とは関係がないので、語彙を増やしても代わりになりません。

知っている単語が知っている音で届くようになるまでの作業だと考えると、やることがはっきりします。

知らない語と文法の穴

原稿を見ても意味が取れない所は、聞き取りの問題ではありません。

読んで分からないものは、聞いても分からない。

ここだけは、リスニングの練習では埋まりません。

語彙と中学範囲の文の形に戻るほうが速い。

遠回りに見えますが、ここを飛ばすと、どの練習を当ててもあとで同じ所に戻ってきます。

原稿を黙読して意味が取れる状態が、リスニングの練習を始められる線です。

処理が追いつかない速さ

1文を止めて考えれば分かるのに、次の文が来ると前の文が頭から消える。

これは、意味を取る速さが足りていない状態です。

読む速さがそのまま聞ける速さの上限になるので、黙読で返り読みをしている人はここで止まります。

音読で読む速さが上がると、聞ける速さも一緒に上がる。

速さで落ちている人は、知らない語がほとんど無いのに最後まで追えないという形で詰まる。

この型のときだけは、聞く量より先に読む速さを上げたほうが近道になります。

音読が何の力を伸ばすのかを先に知りたいときは、音読の効果を仕組みから整理した記事にまとめています↓

英語リスニングの勉強法を原因別に割り当てる

印の仕分けが終わったら、いちばん多かった原因に練習を1つだけ当てます。

いちばん多かった原因当てる練習1回の長さ次へ移る目安
音の変化15〜30秒だけを書き取るディクテーション15分同じ音声で印が半分に減ったら
知らない語と文法語彙と中学範囲の文の形・そのあと音読15分原稿を読んで分からない語が1本に3語以下になったら
処理の速さ音読からシャドーイングへ20分原稿なしで意味が流れるようになったら

3つを同時にやらないのが、この表でいちばん大事な所です。

同時にやると、どれが効いたのか分からなくなります。

1つに絞って、印の数が減るかどうかだけを見る。

減らなければ、原因の見立てが外れていたということ。

そのときは、次に多かった原因へ移します。

1つに絞ると、やることが減って続けやすくなるという副作用もあります。

語彙と文の形から積み直す順番は、英語を独学で進める手順の記事に整理してあります↓

2つの練習が何を伸ばすのかで迷ったら、ディクテーションとシャドーイングの違いを整理した記事で確かめてください↓

英語リスニングの勉強法を1回15〜20分の形に落とす

ここまでを、毎日できる形にします。

1回の長さは15〜20分で足ります。

STEP
音声を1本だけ決める

原稿が付いている60〜90秒の音声だけを選びます。

1週間は同じ音声を使うので、長さはこれで足ります。

素材は1本を1週間使う

STEP
原稿を見ずに2回聞いて印をつける(3分)

1回目は通しで、2回目は聞き取れなかった所で止めて印。

印は多くてかまいません。

あとで数えられる形にしておくことだけが条件です。

STEP
印を3つに仕分ける(5分)

原稿を開いて、印をつけた所だけを見ます。

文字で分かるか、ゆっくり再生で分かるかの2つで分かれます。

この工程が、手順のいちばん大事な所。

STEP
多かった原因の練習を1つだけやる(8分)

表で決めた練習を、8分だけ。

時間が余っても、2つ目の練習を足しません。

足すと、どれが効いたのか分からなくなる。

STEP
通しで聞き直して印を数える(1〜2分)

最初につけた印のうち、何個消えたかを数えます。

その数が今日の結果。

0個の日があっても、7日単位で見れば減っていきます。

1回15〜20分の内訳
  • STEP1 素材を決める=1週間は同じ音声を使うので時間はかからない
  • STEP2 2回聞いて印をつける=60〜90秒の音声を2回で約3分
  • STEP3 原稿で仕分ける=印を3つに分ける工程で約4分
  • STEP4 練習を当てる=表で決めた練習を8分だけ
  • STEP5 印を数える=消えた印の数を書き留めて約1分

合計で15〜20分におさまります。

時間を増やすなら、伸ばすのはSTEP4の8分だけです。

STEP2とSTEP3を削ると、原因が分からないただの練習に戻ってしまう。

忙しい日は、STEP4の8分を4分に縮めるほうが形は崩れません。

工程の数を保ったまま長さだけを削るのが、続けるうえでいちばん安全なやり方です。

ブリティッシュ・カウンシルのLearnEnglishも、1つのレッスンを準備の課題・音声・確認の課題の3つで組んでいます。

聞く前と聞いたあとに工程を置くのは、公式の教材でも同じ形。

英語リスニングの勉強法を1週間に組む

1回の形が決まったら、7日の並びを決めます。

同じ音声を1週間使い、曜日ごとに見る所を変える組み立てです。

曜日やること時間の目安
月新しい音声で印をつけて3つに仕分ける20分
火音の変化の印だけを短く書き取る15分
水知らない語と文法の印を原稿で埋める15分
木原稿を見ながら音読して、意味のかたまりで区切る15分
金原稿を外してシャドーイング20分
土月曜と同じ条件で聞いて、消えた印を数える15分
日休む(崩れた週は、ここで遅れを戻す)0〜10分

月曜に印をつけて、土曜に同じ条件で数え直す。

同じ音声を使うから、減った印の数がそのまま1週間の結果になります。

毎日違う音声にすると、難しさが変わって前の週と比べられません。

比べられないものを毎日やっても、続いているかどうかしか分からない。

日曜を空けているのは、崩れた週を戻す場所を1日だけ残しておくためです。

週の途中で崩れても、日曜に1日ぶん戻せば、その週の数字は比べられるまま残ります。

金曜のシャドーイングを何分どう進めるかは、シャドーイングのやり方を5つの手順に分けた記事にあります↓

木曜の音読も同じで、読む回数と1回の長さが先に決まっています。

曜日ごとに見る所を変えるのは、同じ音声でも飽きずに別の角度から聞けるからです。

毎日ちがう練習をしているように見えて、土台になっている音声は1本のままにしておきます。

手順どおりに進めたいときは、音読のやり方を4つの手順で整理した記事を見てください↓

英語リスニングの勉強法が進んでいるかを測る3つ

伸びているかどうかは、試験の点数が出るまで待たなくても分かります。

週ごとに数えられるものを、3つだけ決めておきます。

測るもの数え方見るところ
印の数月曜と土曜に同じ条件で数える土曜のほうが少なくなっているか
原因の内訳印を3つに分けた数を週ごとに記録するどの原因が減っているか
原稿なしで分かった割合原稿を見る前に意味が取れた文の数週ごとに増えているか

いちばん簡単なのは、印の数だけを数えるやり方です。

内訳まで残しておくと、来週どの練習を当てるかがそのまま決まります。

内訳が「音の変化」に寄ってきたら、土台は埋まってきたということ。

最初は「知らない語と文法」が多く、そこが減るにつれて音の変化だけが残ります。

残り方が変われば、当てる練習も変える。

数えるものを3つに絞るのは、増やすと記録そのものが続かなくなるからです。

紙1枚に3つの数字を書くだけなら、週末の5分で終わります。

再生速度を変えたり録音を残したりする道具が要るなら、必要な機能から選び方を整理した記事が参考になります↓

英語リスニングの勉強法で最初の1か月に捨てるもの

やることを足すより、やらないことを決めるほうが先です。

最初の1か月は外すもの
  • 聞き流し=印がつかないので、何が聞こえていないかが残らない
  • 字幕なしの映画やドラマ=1本が長すぎて、同じ所を数え直せない
  • 毎日違う音声=難しさが変わるので、減ったかどうかを比べられない
  • 1.5倍速=原因が分かる前に速くすると、落ちる場所が増えるだけ
  • アプリの掛け持ち=記録が分散して、印の数を追えなくなる

聞き流しは最初の1か月は外す

外す理由は、効き目があるかどうかの話ではありません。

印がつかない形だと、原因を3つに分ける工程がそもそも回らないからです。

捨てたものは、印を数える形ができたあとに戻してかまいません。

順番の問題であって、価値がないという話ではない。

外すものを先に決めておくと、気持ちが落ちた週に何を削ればいいかで迷いません。

削る順番が決まっていない人ほど、いちばん効いている工程から先に落としてしまいます。

練習そのものに意味があるのかを疑っているなら、7つの声を条件ごとに調べた記事を先に読んでください↓

英語リスニングの勉強法を試験に寄せるときの素材選び

目的が試験なら、素材の長さを試験の形に合わせます。

TOEIC Listening & Readingのリスニングセクションは、公式サイトの掲載で約45分間・100問。

パート公式の名称問題数
Part 1写真描写問題6問
Part 2応答問題25問
Part 3会話問題39問
Part 4説明文問題30問

会話問題と説明文問題だけで69問あり、100問のうち7割近くを占めます。

どのパートの問題数が多いかで、ふだん聞いておくべき素材の長さが決まります。

短い1問より、まとまった長さを聞く問題のほうが多い構成。

だから素材も、単語や1文ではなく60〜90秒のまとまりで選びます。

Part 3とPart 4には、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの4か国の話者が登場するとIIBCが掲載。

1か国の音声だけで練習していると、ここで印が一気に増えます。

目的公式が出しているリスニングの形選ぶ素材
TOEIC L&R約45分・100問(うち会話問題と説明文問題で69問)60〜90秒のまとまり・4か国の話者が入るもの
英検2級一次試験のリスニングは約25分原稿が付いた短めの音声から始める
試験を決めていない比べる相手がいないので長さは自由レベル表示と原稿がある公式教材

英検なら、2級の一次試験はリーディング・ライティング85分とリスニング約25分という掲載。

試験ごとに長さも配分も違うので、素材の選び方もそこに合わせて決めます。

素材そのものを探す段階で頼れるのが、レベルで分かれている公式の学習サイト。

ブリティッシュ・カウンシルのLearnEnglishは、リスニングの練習をA1からC1までの5段階に分けて公開しています。

レベルが書いていない素材は、難しすぎたときに自分の力不足と区別がつかないので避けます。

原稿が付いていて、レベルが書いてあるものだけを選べば十分です。

英語リスニングの勉強法についてよくある質問

リスニングの勉強法は何から始めればいいですか?

原稿が付いた60〜90秒の音声を1本決めて、原稿を見ずに2回聞くところから始めてください。

聞き取れなかった所に印をつけ、その印を「音の変化」「知らない語と文法」「処理の速さ」の3つに仕分けます。

練習を選ぶのは、その仕分けが終わってからです。

1日どれくらいの時間をかければいいですか?

15〜20分で形になります。

内訳は、聞いて印をつける3分、仕分ける5分、練習8分、数え直す1〜2分。

時間が増えたときに伸ばすのは練習の8分だけで、仕分けの工程は削りません。

聞き流しだけでも聞き取れるようになりますか?

この記事の手順には入れていません。

聞き流しは印がつかないので、どこで落ちたのかを3つに分ける工程が回らないからです。

印を数える形ができたあとに、移動時間へ足す使い方なら無理がありません。

毎日同じ音声を使うのは無駄ではないですか?

同じ音声だからこそ、減った印の数を比べられます。

毎日違う音声にすると、難しさが変わって前の週と比べられません。

1本を1週間使い、月曜と土曜に同じ条件で数えるのがこの記事の形です。

ディクテーションとシャドーイングはどちらが先ですか?

印が「音の変化」に寄っているなら、書き取るほうが先です。

「処理の速さ」に寄っているなら、音読を通してからシャドーイングへ進みます。

先に決めるのは練習の順番ではなく、印の内訳のほうです。

映画やドラマで聞き取りの練習をしてもいいですか?

最初の1か月は外しています。

1本が長すぎて、週の前と後ろで同じ所を数え直せないからです。

印を数える形ができてからなら、素材として足してかまいません。

英語リスニングの勉強法で最後に決める3つ

最後に、始める前に決めておくことだけを置きます。

決めることこの記事の答え
最初にやること練習を選ぶ前に、聞き取れなかった印を3つに仕分ける
分ける3つ音の変化/知らない語と文法/処理の速さ
1回の形聞く3分→仕分け5分→練習8分→数え直し1〜2分
素材原稿つきの60〜90秒を1本、1週間使い回す
週の組み立て月に印、火〜金で原因別の練習、土に同じ条件で数え直し
測るもの印の数・原因の内訳・原稿なしで分かった割合
捨てるもの聞き流し・長い映像・毎日違う音声・倍速・掛け持ち

決めるのは、分ける基準と、1回の形と、捨てるものの3つだけです。

練習の種類を増やしても、原因が分からないままなら時間の置き場所が変わるだけ。

逆に、印を3つに分けられるようになると、毎日の8分の行き先が自分で決まります。

この決めごとは一度作れば使い回せるので、作る手間は最初の1回だけ。

音声が変わっても、試験が変わっても、仕分けの3つは同じまま使えます。

道具を増やす前に、この3つを紙に書いて貼っておくほうが先。

迷った日にその紙を見れば、今日やるのが練習なのか仕分けなのかがすぐ分かります。

今日から始めるときの最初の1回

今日やることは、練習ではありません。

最初の1回でやること
  • 原稿つきで60〜90秒の音声を1本だけ選んで、今週はそれだけを使うと決める
  • 原稿を見ずに2回聞いて、聞き取れなかった所に印をつける
  • 印を「音の変化」「知らない語と文法」「処理の速さ」の3つに仕分けて数を書き出す
  • いちばん多かった原因に当てる練習を1つだけ決めて、明日から8分やる

ここまでで20分かかりません。

この20分があるかないかで、残りの1か月の中身が変わります。

印の数を紙に書いておくこと。

土曜にその紙を見返すところまでが、1週間の形です。

1週間ぶんの印の数が並ぶと、続けるかどうかを気分で決めずに済みます。

参考文献

平日と休日で時間の取り方を変えたいなら、社会人の1週間に落とす手順の記事も合わせて読んでください↓

試験までの期間が決まっていて人に見てもらいたいなら、試験対策の対応範囲を整理した記事が入口になります↓

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