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英文法のやり直しはどの順番でやるか|学習指導要領の文法項目を4つの層に並べ直した

英文法のやり直しはどの順番でやるか|学習指導要領の文法項目を4つの層に並べ直した

英文法のやり直しでいちばん迷うのは、どの項目から手をつけるかです。

参考書を開けば目次に項目が並んでいますが、あの並びは学校で教える順番であって、大人がやり直すときの順番ではありません。

そして多くの人は、最初の数ページにある「be動詞」と「一般動詞」で止まります。

やり直しが止まるのは、意志の問題ではなく順番の問題です。

この記事は、文部科学省の学習指導要領が「どの文法項目を、小学校・中学校・高等学校のどこで扱うか」を一覧表にしている付録を一次資料として読み、その項目名のまま並べ直したものです。

市販の参考書の章立てではなく、国が定めた項目のリストを土台にしています。

そのうえで、項目どうしの依存関係で4つの層に分けました。

英文法のやり直しは、項目の数ではなく「どれが他の土台になっているか」で順番が決まります。

目次

【結論】英文法のやり直しは4つの層の順番で進める

結論から書きます。

英文法のやり直しは、文の骨組み、時制と相、準動詞、節の4つの層をこの順で通すと、途中で詰まりません。

この順番にする理由は単純で、後ろの層が前の層を部品として使っているからです。

たとえば関係代名詞は、文の骨組みが頭に入っていないと「どこが欠けている文なのか」を見つけられません。

逆に文の骨組みさえ決まれば、不定詞も動名詞も「その骨組みのどこに入るか」という1つの問いに変わります。

層入る文法項目この順にする理由
第1層 文の骨組み文の種類・文構造(主語+動詞から主語+動詞+目的語+補語まで)他の全項目が入る「置き場所」になる
第2層 時制と相現在形・過去形・進行形・現在完了形・現在完了進行形・未来表現・助動詞・仮定法骨組みの動詞の位置だけが変わる形なので、骨組みの次に来る
第3層 準動詞to不定詞・動名詞・分詞の形容詞としての用法・受け身動詞を名詞や形容詞に変えて骨組みの穴に入れる形
第4層 節接続詞・関係代名詞・関係副詞・比較骨組みを2つ以上つなぐので、骨組みが先に要る

学習指導要領が中学校で扱うと定めている文法事項は、代名詞から仮定法まで11種類です。

この11種類を上の4層に割り振ると、やり直しの地図が1枚になります。

そして高校で新しく増える項目は少ないという事実が見えてきます。

高等学校の「英語コミュニケーションⅠ」で示されている文法事項は8つで、そのうち中学校に出てこないのは関係副詞だけです。

高校英文法の正体は、中学で習った項目の使い方を広げたものです。

だからこそ、中学範囲を飛ばして高校範囲から始めると全部が初見になります。

英文法のやり直しで扱う項目は公式の一覧表で決まっている

何をやり直すかを自分で決める必要はありません。

文部科学省は「外国語の言語材料」の学校段階別一覧表という資料を出していて、小学校・中学校・高等学校で扱う文法項目が1枚の表に並んでいます。

この一覧表には語数の目安も入っています。

学校段階扱う語数文法事項として示されているもの
小学校第5学年・第6学年第3・4学年の外国語活動で扱った語を含む600〜700語程度文法事項としての区分はなし(文と文構造のみ)
中学校小学校で学習した語に1600〜1800語程度の新語を加えた語代名詞・接続詞・助動詞・前置詞・動詞の時制及び相など・比較表現・to不定詞・動名詞・分詞の形容詞としての用法・受け身・仮定法のうち基本的なもの
高等学校「英語コミュニケーションⅠ」小学校・中学校で学習した語に400〜600語程度の新語を加えた語不定詞の用法・関係代名詞の用法・関係副詞の用法・接続詞の用法・助動詞の用法・前置詞の用法・動詞の時制及び相など・仮定法

語数を見ると、中学校で増える語が1600〜1800語、高等学校の「英語コミュニケーションⅠ」で増える語が400〜600語です。

語の面でも文法の面でも、山は中学校にあります。

中学校の文法事項として示されている項目を、資料の並びのまま書き出すと次のとおりです。

  • 代名詞(人称・指示・疑問・数量を表すもの、関係代名詞のうち主格のthat・which・whoと目的格のthat・whichの制限的用法)
  • 接続詞
  • 助動詞
  • 前置詞
  • 動詞の時制及び相など
  • 形容詞や副詞を用いた比較表現
  • to不定詞
  • 動名詞
  • 現在分詞や過去分詞の形容詞としての用法
  • 受け身
  • 仮定法のうち基本的なもの

このうち接続詞、助動詞、前置詞、そして仮定法は、現行の学習指導要領で中学校に新しく置かれた項目です。

つまり世代によっては、自分が中学生だったころの「中学英文法」と、いまの中学英文法の範囲が違います。

仮定法を高校で初めて習った記憶のある人は、その感覚のままだと範囲を取り違えます。

中学範囲の単元を順番と所要時間で押さえたい人は、中学英語のやり直しを単元の順番で整理した記事のほうが手順に落とし込みやすいはずです↓

英文法のやり直しの第1層は文の骨組み

最初にやり直すのは、動詞の変化ではなく語順です。

学習指導要領は文法事項とは別に「文及び文構造」という枠を立てていて、ここに語順の型が並んでいます。

この枠を先に通すのが、やり直しを最短にする唯一の近道です。

主語と動詞だけで終わる型

小学校の段階で扱う文構造は3つだけです。

主語+動詞、主語+be動詞+名詞や代名詞や形容詞、主語+動詞+名詞や代名詞の3つ。

文の種類としては、単文、肯定と否定の平叙文、肯定と否定の命令文、そして疑問文が扱われます。

疑問詞はwho、what、when、where、why、howの6つが小学校の範囲です。

ここが崩れていると、あとの層は全部崩れます。

やり直しの1日目は、この3つの型で自分の身のまわりを10文書くところから始めてください。

目的語が2つ並ぶ型

中学校で加わる文構造の1つが、主語+動詞+間接目的語+直接目的語です。

直接目的語の側には、名詞や代名詞だけでなく、how to不定詞やthatで始まる節、whatなどで始まる節も入ります。

このうち「tellやshowの後ろにthat節やwhat節を置く形」は、現行の学習指導要領で中学校に追加されたものです。

目的語が2つ並ぶ型を押さえると、第3層の準動詞と第4層の節が「直接目的語の席に何を置くか」という1つの問題に見えてきます。

目的語の後ろに補語が来る型

もう1つが、主語+動詞+目的語+補語です。

補語の位置に入るのは名詞か形容詞、そして原形不定詞。

原形不定詞という名前を見て身構える人は多いのですが、中学校の範囲では「相手に何かをさせる・させてもらう」ときの形として出てくるだけです。

高等学校で新しく加わるのは、知覚動詞と一緒に使う原形不定詞だけ。

同じ原形不定詞でも、中学と高校で増えるのは動詞の種類だけです。

ThereとItで始まる型

学習指導要領は中学校の文構造の「その他」として、4つの形を別枠で挙げています。

  • There+be動詞+〜
  • It+be動詞+〜(+for〜)+to不定詞
  • 主語+tell、wantなど+目的語+to不定詞
  • 主語+be動詞+形容詞+thatで始まる節

この4つは、他の型に当てはめようとすると必ず迷うので、最初から別枠として覚えるのが早道です。

中学校で加わる文の種類もここで一緒に片づきます。

重文と複文、mayやwillなどの助動詞で始まる疑問文、orを含む疑問文、whichやwhoseで始まる疑問文、そして感嘆文のうち基本的なものです。

感嘆文も、現行の学習指導要領で中学校に追加された項目にあたります。

文法の前に何から手をつけるかで迷っているなら、英語を独学で進める手順をまとめた記事で全体の並びを決めてから戻ってくると迷いません↓

英文法のやり直しの第2層は時制と相

骨組みが決まったら、次は動詞の位置だけを動かします。

学習指導要領の解説は、時制を「動詞を変化させることで時間について表すこと」と定義し、現在時制と過去時制の2つがあるとしています。

そして未来の事柄を表すのは、時制ではなく助動詞などの役目。

英語に「未来形」という時制は立てられていません。

相については、進行相と完了相の2つがあるという整理です。

現在形と過去形の線引き

過去形は、活用頻度の高い基本的なものが小学校の段階で扱われます。

ただし小学校では「行った場所を伝える表現」として文ごと扱い、動詞を取り出して過去形として教えることはしない、というのが解説の立場。

だから大人のやり直しでは、ここで初めて規則変化と不規則変化を正面から見ることになります。

現在形が「いまこの瞬間」ではなく習慣や性質を表す形だという点も、この層で一度きちんと確認してください。

進行相と完了相の重なり

中学校で扱う時制と相の組み合わせは5つです。

形中学校高等学校
現在形・過去形扱う繰り返し扱う
現在進行形・過去進行形扱う繰り返し扱う
現在完了形扱う繰り返し扱う
現在完了進行形扱う(現行の学習指導要領で追加)繰り返し扱う
助動詞などを用いた未来表現扱う繰り返し扱う
過去完了形示されていない加えて指導する
過去完了進行形示されていない加えて指導する

この表が、英文法のやり直しで時制に割く時間を決めてくれます。

高等学校で新しく加わるのは過去完了形と過去完了進行形の2つだけで、残りは中学校の形の使い回しです。

現在完了進行形が追加された理由は、動作の継続を表すときに現在完了形より適切に表現できる場合があるからです。

完了形でつまずく人の多くは、時制ではなく「継続か経験か」の区別で止まっています。

助動詞と仮定法のつながり

助動詞は、小学校ではcanの「能力」を表す用法だけが扱われます。

中学校で加わるのは、canの「許可」や「依頼」の用法、そしてmust、must not、may、shouldです。

高等学校では、助動詞の過去形、助動詞を含む受け身、助動詞と完了形を使った過去に関する推測の表現が必要に応じて加わります。

ここで大事なのは、仮定法が助動詞の延長線上にあるという点です。

仮定法は現行の学習指導要領で中学校に新しく置かれた項目で、解説にはIf I were you, I would ask my best friend to help me.のような文が例として載っています。

追加の理由として解説が挙げるのは、現実にはない仮定を直説法の条件文で言うと、実際に持っているのかいないのかが伝わらないという具体例です。

だから仮定法は時制の層でやるのが理にかなっています。

I wish で始まる形も、同じ解説の中で指導対象の1つ。

この層を毎日の学習時間にどう割り振るかは、英語の勉強法を社会人の1週間に落とした記事の組み立てがそのまま使えます↓

英文法のやり直しの第3層は準動詞

第3層は、動詞を名詞や形容詞に変えて骨組みの席に入れる形です。

学習指導要領の項目名でいうと、to不定詞、動名詞、現在分詞や過去分詞の形容詞としての用法、そして受け身の4つ。

この4つをまとめて1つの層として扱うと、やり直しの時間が一気に縮みます。

to不定詞の3つの用法

中学校で扱うto不定詞は、名詞としての用法、形容詞としての用法、副詞としての用法の3つです。

小学校でも、動詞がwantのときに限って名詞的な扱いのto不定詞を含む文が出てきます。

ただし小学校では文ごと覚える扱いなので、用法として整理されるのは中学校からです。

3つの用法の見分けは、骨組みのどの席に入っているかで決まります。

主語や目的語の席にあれば名詞、名詞の後ろにあれば形容詞、どちらでもなければ副詞です。

第1層をやっていれば、この判断は数分で身につきます。

動名詞が置ける席

動名詞も同じ考え方で整理できます。

解説に載っている例は、目的語の席に入る形、主語の席に入る形、前置詞の後ろに入る形の3通りです。

動名詞についても、活用頻度の高い基本的なものは小学校で扱われています。

ただし小学校では動名詞を文から取り出して指導することはしない、と解説にはっきり書かれています。

to不定詞と動名詞のどちらを取るかで動詞が分かれる話は、やり直しの段階ではあとまわしで構いません。

分詞の後置修飾

現在分詞と過去分詞については、形容詞としての用法だけが中学校の範囲です。

修飾する語の前に置かれる場合と、後ろに置かれる場合の2通りを扱います。

解説が明記しているのは、後置修飾が日本語にない形であり、語順や修飾関係の違いに留意する必要があるという点です。

後置修飾で止まるのは、能力ではなく母語との構造の差。

分詞構文は中学校にも高等学校の必須項目にも入っておらず、高等学校で「必要に応じて扱う」という位置づけです。

やり直しの段階で分詞構文に時間をかける理由は、ここからは出てきません。

受け身を準動詞と一緒に見る理由

受け身は過去分詞を使う形なので、分詞の直後にやるのが効率的です。

学習指導要領でも、受け身は分詞の項目のすぐ次に並んでいます。

続けて練習したいのは、過去分詞を形容詞として使う形と、be動詞と組み合わせて受け身にする形の2つ。

読んだ文をそのまま声に出す練習と組み合わせると、この層は定着が速くなります。

声に出す側のやり方は、英語の音読のやり方を4つの手順に分けた記事にまとめています↓

英文法のやり直しの第4層は節と比較

最後の層は、骨組みを2つ以上つなぐ形です。

接続詞、関係代名詞、関係副詞、そして比較がここに入ります。

比較を節の層に入れるのは、解説が比較表現で使う接続詞としてasとthanを挙げているからです。

等位接続詞と従属接続詞

接続詞は現行の学習指導要領で中学校の文法事項として新しく置かれました。

解説は、発信力をつけるには1文レベルの英語を作る力だけでは足りないと理由を書いています。

会話で特に重要な接続詞として挙がっているのは、重文を作るandとbutとor、複文を作るthat、ifとwhen、because、asとthanです。

高等学校では、中学校で扱った基本的な接続詞を発展的に扱い、理由や条件を加えてより論理的に表現することを指導するとされています。

接続詞のやり直しは、単語の暗記ではなく文のつなぎ方の練習です。

関係代名詞の主格と目的格

中学校で扱う関係代名詞は、主格のthat、which、whoと、目的格のthat、whichの制限的用法です。

接触節は、関係代名詞と併せて指導することも考えられる項目として解説に並んでいます。

高等学校で新しく加わるのは、先行詞をとらない関係代名詞のwhatと、非制限的用法です。

つまり関係代名詞の土台は中学校にあり、高校はその枝です。

関係副詞は高校から

関係副詞については、解説に「高等学校において初めて学習させるもの」とはっきり書かれています。

中学校の文法事項の一覧には出てきません。

高等学校で本当に新顔なのは、関係副詞だけです。

解説は、関係副詞とその先行詞が省略されることが多い点にも配慮して指導するよう書いています。

やり直しでは、関係代名詞を終えた直後に続けて入れるのが自然な並びです。

比較の3つの形

比較は、原級、比較級、最上級の3つを扱います。

変化のしかたは3通りで、解説にはそれぞれの例が載っています。

  • 語尾に-erや-estを付けるもの(tall – taller – tallest)
  • moreやmostを加えるもの(beautiful – more beautiful – most beautiful)
  • 不規則に変化するもの(good – better – best)

形容詞だけでなく副詞についても、同じ3通りを指導します。

解説が念を押しているのは、比較の対象が話し手と聞き手のあいだで既に知られている情報であるべきだという点です。

相手の知らないものを比較対象に出すと、説明として失敗しているという書き方になっています。

第4層まで通したら、作った文を口に出して戻す工程に入ります。

その具体的な手順は、シャドーイングのやり方を5つの手順に分けた記事のとおりに進めれば足ります↓

英文法のやり直しで中学までと高校からの線を引く

どこまでが中学範囲で、どこからが高校範囲かを1枚にしておくと、参考書を選ぶときに迷いません。

項目中学校で扱う範囲高等学校で加わる範囲
不定詞to不定詞の3用法と原形不定詞知覚動詞と共に用いる原形不定詞
関係代名詞主格のthat・which・who、目的格のthat・whichの制限的用法先行詞をとらない関係代名詞what、非制限的用法
関係副詞示されていない高等学校で初めて学習する
接続詞and・but・orの等位接続詞、if・whenなどの従属接続詞の基本基本的な接続詞を発展的に扱う
助動詞canの許可と依頼、must・must not・may・should助動詞の過去形、助動詞を含む受け身、助動詞と完了形による推測
前置詞定型句の中で使われる前置詞名詞化した動詞+前置詞、前置詞+動名詞や関係詞など
時制と相現在形・過去形・進行形・現在完了形・現在完了進行形・未来表現過去完了形・過去完了進行形
仮定法基本的なもの目標に必要なものを精選して指導

表の右の列を見てください。

高等学校の欄に「初めて学習する」と書けるのは関係副詞の行だけです。

やり直しの時間の8割は、中学範囲に置くのが合理的です。

到達度の目安をつけたいときは、英検の級を物差しにする方法があります。

日本英語検定協会が公表している各級の推奨目安では、3級が中学卒業程度、準2級が高校中級程度、2級が高校卒業程度です。

第4層まで通した状態は、文法の範囲でいえば3級の守備範囲にあたります。

英文法のやり直しで後回しにしてよいもの

やり直しが終わらない人は、最初から全部やろうとしています。

学習指導要領の扱いを見ると、後回しにしてよい項目がはっきりします。

  • 分詞構文(高等学校で「必要に応じて扱う」とされている項目)
  • itが名詞用法の句や節を指す用法(同じく「必要に応じて扱う」とされている項目)
  • 助動詞の細かい分類(解説が「網羅的に指導するのではなく」と書いている)
  • to不定詞と動名詞のどちらを取るかによる動詞の分類
  • 過去完了進行形(高等学校で加わる項目で、使用頻度も高くない)

助動詞について解説が求めているのは、用法を細かく分類して網羅的に指導することではなく、実際に活用しながら意味の違いを理解できるようにすることです。

これは学校の授業への指示ですが、大人のやり直しにもそのまま当てはまります。

分類表を埋めても文は作れません。

やり直しの正解は、4つの層を薄く1周して、作れる文の種類を増やすことです。

厚い参考書を1冊完走することではありません。

英文法のやり直しについてよくある質問

英文法のやり直しはどこから始めればいいですか?

文の骨組み、つまり語順の型から始めてください。

学習指導要領は文法事項とは別に「文及び文構造」という枠を立てており、小学校では主語+動詞、主語+be動詞+名詞や形容詞、主語+動詞+名詞や代名詞の3つが示されています。

この3つを自分の言葉で書けるようにしてから、中学校で加わる文構造へ進むのが最短です。

中学英文法と高校英文法はどちらを先にやるべきですか?

中学英文法が先です。

高等学校の「英語コミュニケーションⅠ」で示されている文法事項は、不定詞・関係代名詞・関係副詞・接続詞・助動詞・前置詞・動詞の時制及び相など・仮定法の8つです。

このうち中学校の一覧に出てこないのは関係副詞だけで、残りは中学校で扱った項目の使い方を広げるものとして位置づけられています。

仮定法は高校で習う内容ではないのですか?

現行の学習指導要領では、仮定法のうち基本的なものが中学校の文法事項に入っています。

解説には、仮定法が今回の改訂で追加した指導事項であると明記されています。

そのため、仮定法を高校で初めて習った世代の人は、自分の記憶と現在の中学範囲がずれている点に注意してください。

分詞構文は必ずやる必要がありますか?

やり直しの段階では後回しで構いません。

分詞構文は中学校の文法事項に入っておらず、高等学校でも「必要に応じて扱う」という位置づけです。

第1層から第4層までを1周したあと、読む素材の中で出てきたときに拾うほうが時間の使い方としては効率的です。

英文法のやり直しはどこまでやれば十分ですか?

目的によって線が変わります。

日本英語検定協会が公表している各級の推奨目安では、3級が中学卒業程度、準2級が高校中級程度、2級が高校卒業程度とされています。

日常の会話や短いメールが目的なら第4層まで、資格や仕事の文書が目的なら高等学校で加わる過去完了形と関係副詞まで進めるのが目安です。

文法だけやれば話せるようになりますか?

文法だけでは足りません。

学習指導要領は、文法事項を言語活動と効果的に関連付けて指導することを改善点として挙げており、文法事項を中心とした構成にならないよう教材の改善も求めています。

やり直しでも、1つの層を終えるたびに自分の言葉で文を作って声に出す工程を入れてください。

英文法のやり直しで最後に決める3つ

ここまでを1行にすると、英文法のやり直しは「骨組み→時制と相→準動詞→節」の順で決まります。

決めるべきことは3つだけです。

  • 4つの層のうち、いまどこが抜けているか(自分で英文を書いてみれば数分で分かる)
  • 1周にかける期間(厚い参考書を完走する前提をやめ、薄く1周する期間を先に切る)
  • 層が1つ終わるたびに何で確かめるか(自作の文を声に出す、過去問を解く、など)

この3つを決めずに参考書を買うと、また最初の数ページで止まります。

やり直しで買うべきは参考書ではなく、自分が止まっている層の特定です。

今日の1回目にやること

最初の1回は、机に向かう必要すらありません。

今日あったことを英語で5文だけ書いてみてください。

そのうえで、書けた5文がどの文構造だったかを数えます。

5文とも主語+動詞+目的語だけだったなら、やり直しの入口は第1層です。

時制がすべて現在形になっていたなら、第2層から入ります。

自分の書いた5文が、いちばん正確な診断です。

そして明日は、その層の型を1つだけ足した5文を書きます。

参考文献

年齢を重ねてから学び直す前提で全体を組みたい人は、シニアの英語学習の始め方をまとめた記事が入口になります↓

文法を入れたあとの練習を聞く側から固めたい人は、ディクテーションとシャドーイングの違いを整理した記事へ↓

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