
英語の独学でいちばん多い失敗は、教材が足りないことではありません。
やることが多すぎて、どれも中途半端に終わることです。
先に捨てるものを決めます。
独学には、やる内容を選んでくれる人がいません。
だから自分で「今はやらないこと」を決めないと、全部に手を出して全部が薄くなる。
この記事は、何から始めて何を捨てるかを順番に決めた手順です。
1日の持ち時間を30分と60分の2通りで割り、どちらでも回る形にしました。
【結論】英語の独学は3つに絞って、残りは捨てる
結論から書きます。
独学で最初に置くのは3つだけです。
| やること | 何のために置くか | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 語彙を増やす | 読む・聞くのどちらにも土台として必要 | 15分 |
| 文の形をそろえる | 中学範囲の形が抜けていると長文が崩れる | 10分 |
| 音読 | 読む速さと区切りを決める | 15分 |
そして、最初の数か月は次のものを捨てます。
- 英作文の添削=直してくれる相手がいないと直らない
- 試験の過去問=土台ができる前に解くと点数が理由にならない
- アプリの掛け持ち=記録が分散して続いたかどうかも分からなくなる
- 映画やドラマでの学習=楽しめるが、どこを直すのかが出てこない
独学は、やることを増やすより捨てることで前に進みます。
捨てたものは、土台ができたあとに戻してかまいません。
順番の問題であって、価値がないという話ではありません。
英語の独学で何から始めるかの順番
3つの中でも、始める順番があります。
最初の2週間は、文の形だけに時間を使います。
新しい語を覚えるより先に、形の抜けをなくすほうが後が速い。
形が抜けていると、語をいくら増やしても文として読めません。
1周といっても、全部覚える必要はありません。
読んだときに「これは見たことがある」と思える状態まででいい。
3週目から、語彙を毎日15分の固定枠にします。
ここは気分で増やしたり減らしたりしないほうがいい。
毎日同じ分量にすると、覚えた語の数が時間に比例して増えていきます。
やる気のある日に3倍やる形は、翌日が止まる原因になります。
語彙の枠が回り始めたら、音読を15分足す。
読む材料は、知らない語が100語に3語までのもの。
ここで初めて、読む速さが変わり始める。
語彙と形が入っていない段階で音読を足すと、調べる時間だけで終わります。
3つが回り出したら、目的に合わせて1つだけ足します。
聞き取りが要るなら音声を追う練習、書くのが要るなら短文を書く練習です。
同時に2つ足すと、3つの土台のどちらかが崩れます。
独学で先にやるのは語彙ではなく、中学範囲の文の形です。
ここを飛ばすと、あとの全部が重くなります。
英語の独学を30分と60分で割る形
持ち時間ごとに、どう割るかを決めておきます。
| やること | 1日30分のとき | 1日60分のとき |
|---|---|---|
| 文の形 | 10分 | 15分 |
| 語彙 | 10分 | 20分 |
| 音読 | 10分 | 20分 |
| 足した1つ | 0分 | 5分 |
30分の列では、足した1つを入れていません。
3つを守るほうが先なので、増やすのは時間が増えてからにします。
時間が足りないときに削るのは、足した1つのほうです。
土台の3つを削ると、何が原因で止まったのかが分からなくなる。
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英語の独学で止まる3つの壁
独学には、人に教わる形には無い壁があります。
発音が合っているか分からない
自分の声を自分で判断するのは難しい。
録音して聞き返すところまでは自分でできます。
そこから先の「どこが違うか」は、独学では埋まりません。
書いた文が正しいか分からない
辞書を引けば語は選べますが、文として自然かどうかは出てきません。
だから英作文は初期に捨てる、という判断になります。
話す場面が1回も来ない
読む・聞く・覚えるは独学で進む部分です。
自分で文を組み立てて相手に返す場面だけは、相手がいないと起きません。
独学で埋まらないのは、直してもらうことと相手がいることの2つです。
この2つが必要になった時点は、独学をやめる時点ではなく足す時点。
英語の独学が進んでいるかを自分で測る形
独学では、進んでいるかどうかを自分で測ることになります。
測るものを3つだけ決めておきます。
| 測るもの | 測り方 | 見るところ |
|---|---|---|
| 語彙 | 覚えた語の数を週ごとに記録 | 毎週同じくらい増えているか |
| 読む速さ | 同じ文章を3回読んで返り読みが消えるか | 3回目で戻らずに読めるか |
| 文の形 | 中学範囲の単元を1つずつ印でつぶす | 残っている単元の数 |
この3つはどれも、自分ひとりで数えられるもの。
模試や試験の点数を使わないのは、点数が出るまで日数がかかるからです。
週ごとに数えられるものだけを測ると、独学でも手応えが残ります。
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英語の独学についてよくある質問
英語の独学は何から始めればいいですか?
中学範囲の文の形を1周するところから始めてください。
語彙を増やすより先にここを通したほうが、あとの読む練習が軽くなります。
全部覚える必要はなく、見たことがあると思える状態までで足ります。
英語の独学はどこまで伸ばせますか?
読む・聞く・覚えるは独学で進む部分です。
止まるのは、発音や書いた文を直してもらう場面と、相手に返す場面の2つ。
この2つが必要になった段階で、独学に足す形を考えるのがいいでしょう。
独学で1日どれくらいやればいいですか?
30分でも形は作れます。
文の形10分・語彙10分・音読10分の割り方で、3つを毎日通してください。
時間が増えたときに足すのは、4つ目ではなく3つの時間のほうです。
教材は何冊も買ったほうがいいですか?
増やすほど続きません。
文の形に1冊、語彙に1冊、音読の材料に1つ、で足ります。
同じ種類の教材を2冊持つと、どちらも途中で止まりやすくなります。
独学で試験の対策はできますか?
土台ができたあとなら可能です。
ただし土台の前に過去問を解くと、間違えた理由が出てこないまま時間だけが減る。
語彙と文の形が1周してから手をつけてください。
英語の独学で最後に決める2つ
最後に、始める前に決めることだけを置きます。
| 決めること | この記事の答え |
|---|---|
| やること | 文の形・語彙・音読の3つだけ |
| 始める順番 | 文の形→語彙→音読→足りない1つ |
| 捨てるもの | 英作文・過去問・アプリの掛け持ち・映像での学習 |
| 1日の割り方 | 30分なら10分ずつ/60分なら15分・20分・20分・5分 |
| 測るもの | 覚えた語の数・返り読み・残った単元 |
| 足す時点 | 直してもらう必要と、相手が必要になったとき |
独学で決めるのは、やることと捨てることの2つだけです。
捨てる判断を先にすると、残った3つに時間が集まります。
全部やろうとした結果、どれも残らないのがいちばん惜しい。
独学を選ぶ理由は、たいてい費用と時間の自由さにあります。
その自由さは、やることを決めてくれる人がいないという負担とセットです。
だから決めごとを先に作るほど、独学は自由さのほうだけが残る。
決めごとは一度作れば使い回せるので、作る手間は最初の1回だけで済みます。
参考文献
- VOA Learning English(英語学習者向けの音声・動画)(VOA Learning English 公式サイト)
- BBC Learning English(英語学習者向けの音声・動画)(BBC Learning English 公式サイト)
- 中学校学習指導要領解説(外国語をふくむ各教科の範囲)(文部科学省)
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