
英語の音読は、文字を目で追いながら声に出す練習です。
道具が要らないので、いちばん始めやすい練習でもあります。
そのかわり、何が伸びるのかが分かりにくい。
伸びる場所は3つに絞れます。
この記事は、その3つを仕組みから整理し、出ないときの条件も並べたものです。
数字で測った結果は書きません。
持っていない数字を書くより、何が起きているかを分けるほうが役に立つからです。
【結論】英語の音読の効果は3つに絞れる
結論から書きます。
音読で伸びやすい場所と、伸びにくい場所を分けました。
| 何に起きるか | 起きること | 伸びやすさ |
|---|---|---|
| 文の区切り方 | どこで息を切るかが決まり、長い文を前から処理できるようになる | 伸びやすい |
| 語のかたまり | よく出る組み合わせが1つの単位で口から出るようになる | 伸びやすい |
| 読む速さ | 黙読でも返り読みが減り、前から読み進められるようになる | 伸びやすい |
| 聞き取り | 自分が出せる音は拾いやすくなるが、音声なしでは限界がある | 条件つき |
| 話す力 | 言い回しは口になじむが、自分で文を組み立てる場面がない | 伸びにくい |
| 語彙 | 同じ語に何度も会うので忘れにくいが、新しい語は増えない | 伸びにくい |
音読で確実に動くのは、読む側の処理の速さです。
1行目から3行目までが、音読の本体にあたります。
4行目の聞き取りは、音声を聞いてから音読するかどうかで変わる。
5行目と6行目は、別の練習を足さないと動きません。
英語の音読で効果が出る仕組み
なぜ読む速さが変わるのかを、順番で見ます。
黙読では、知らない語を無意識に飛ばして進めます。
声に出すと全部の語を通ることになり、飛ばしていた場所が自分で分かる。
ここで初めて、読めていなかった場所が見えてくる。
声に出すには、どこで息を吸うかを決めなければいけません。
意味のまとまりと息の切れ目が合っていないと、読んでいて苦しくなります。
苦しい場所が、文の区切りを間違えている場所です。
2回目、3回目と読むうちに、語を1つずつ追う感覚が消えていきます。
よく出る組み合わせが、1つの単位として口から出るようになります。
この状態になった文は、黙読でも返り読みをしなくなる。
口から出る単位が大きくなると、目で追う単位も大きくなります。
声に出さなくても、前から読み進められる感覚が残ります。
ここが音読のいちばんの持ち帰りです。
手応えの出どころは、飛ばし読みができなくなることです。
読めているつもりの場所が見えるから、直す場所が決まります。
英語の音読で効果が出ないときの条件
手応えが出ないときは、だいたい次の条件に当てはまります。
| 当てはまる条件 | 何が起きているか | 直し方 |
|---|---|---|
| 意味が分からない文を読んでいる | 音だけ出して意味を通していない | 先に訳を確かめてから読む |
| 毎回ちがう文を読んでいる | かたまりで出る段階に入らない | 同じ文を3回以上読む |
| 速く読もうとしている | 区切りが崩れて意味が切れる | ゆっくり正確に読む回を先に置く |
| 音声を1回も聞いていない | 自分の思い込みの音で固まる | 読む前に音声を1回聞く |
| 長い文章を一気に読んでいる | 途中から集中が切れる | 100語前後で区切る |
いちばん多いのは1行目です。
意味の分からない文を声に出しても、読む速さは変わりません。
意味を通していない文の音読は、口の運動にしかなりません。
訳を確かめるのは読む前でいい。
先に意味を入れてから読むと、区切りの位置が自然に決まる。
読む練習と話す練習を分けて考えたいなら、オンライン英会話10社を公式料金で比較した記事が入り口になります↓

英語の音読は聞き取りにも効果があるのか
ここがいちばん誤解されやすいところです。
音読だけで聞き取りが伸びると考えると、手応えが出ません。
- 自分が出せる音は、聞いたときに拾いやすくなる
- 自分が出せない音は、音読を続けても拾えるようにならない
- 音声を聞かずに読むと、自分の思い込みの音で固まる
だから、音読の前に音声を1回聞くだけで中身が変わります。
聞いた音をなぞる形になるので、思い込みの音が入りません。
聞き取りを本気で伸ばしたいなら、音声を半拍おくれて追う練習を別に置くほうが近道です。
音読は読む側の練習で、聞き取りは音声を使う練習で伸ばすものです。
英語の音読は話す力に効果があるのか
言い回しが口になじむところまでは届きます。
そこから先は届きません。
音読には、自分で文を組み立てる場面が1回も出てこないからです。
| 話す力の中身 | 音読で動くか |
|---|---|
| よく使う言い回しが口から出る | 動く |
| 発音と区切りが整う | 動く |
| 自分の言いたいことを文にする | 動かない |
| 相手の話に合わせて返す | 動かない |
| 言い換えて説明し直す | 動かない |
上の2行は音読の範囲です。
下の3行は、相手がいる場でしか起きません。
音読を土台にして話す場を足す、という順番なら無駄がない。
話す場を先に用意したいなら、マンツーマン英会話10社を公式料金で比較した記事から選べます↓

英語の音読の効果についてよくある質問
英語の音読はどれくらいで変化が分かりますか?
同じ文を3回以上読み、返り読みが減ったかどうかで判断してください。
日数で測るより、1つの文章の中で変化を見るほうが分かりやすいです。
文章を替えるたびに最初に戻るので、同じ文章で確かめるのが前提になります。
音読は毎日やらないと意味がありませんか?
毎日でなくてもかまいません。
ただし同じ文章を3回読み終える前に日が空くと、かたまりで出る段階に入りません。
1回を短くして、3回を続けて終える形のほうが残ります。
意味が分からない文でも音読の意味はありますか?
読む速さには届きません。
意味を通していない文は、声に出しても処理の単位が大きくなりません。
訳を確かめてから読むだけで中身が変わります。
音読だけで聞き取りは伸びますか?
自分が出せる音は拾いやすくなりますが、そこで止まります。
出せない音は音読を続けても拾えるようになりません。
音声を半拍おくれて追う練習を別に置くほうが近道です。
音読とシャドーイングはどちらを先にやるべきですか?
伸びる場所が違うので、比べる相手ではありません。
音読は読む側の処理、シャドーイングは音のつながりと速さに届きます。
読むのが遅いなら音読、聞き取れないならシャドーイングから入ってください。
英語の音読の効果を3行に絞ると
最後に、持ち帰るところだけを置きます。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 何が伸びるのか | 文の区切り・語のかたまり・読む速さ |
| なぜ伸びるのか | 声に出すと飛ばし読みができなくなる |
| 伸びない場所 | 新しい語彙と、自分で文を組み立てる力 |
| 効果が出ない条件 | 意味が分からない文・毎回ちがう文・速く読もうとする |
| 聞き取りに届くか | 音声を聞いてから読めば条件つきで届く |
| 1回の分量 | 100語前後を3回 |
音読は読む速さを変える練習で、聞く力と話す力は別に足すものです。
この線を引いておけば、手応えが出ない理由を自分で説明できます。
届かないのではなく、届く場所が決まっているだけ。
参考文献
- VOA Learning English(英語学習者向けの音声・動画)(VOA Learning English 公式サイト)
- BBC Learning English(英語学習者向けの音声・動画)(BBC Learning English 公式サイト)
読む練習を続けても手応えが出ないときは、英会話スクールの効果が出ない7つの原因と対策も見てください↓


コメント