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シャドーイングのやり方を5つの手順に分けて整理した

シャドーイングのやり方を5つの手順に分けて整理した

シャドーイングのやり方は、音声を聞きながら半拍おくれて同じ音を声に出す、の1行で終わります。

それでも始めた人の手が数日で止まるのは、やり方そのものが難しいからではありません。

止まる理由は、1回に何分やるのか・どこまでできたら次へ進むのかが決まっていないことです。

この記事は、その2つを先に数字で決めてから手順に落とした進め方です。

1回20分・同じ音声を7日・台本を見ずに8割の語が言えたら次へ、の3つで固定しました。

この3つは迷わないために決めた目安です。

手順を5つに割った理由も1つだけです。

1回の練習で「聞く」と「言う」を同時にやろうとすると、どちらも中途半端になります。

先に意味と音を別々に片づけると、口が回らない場所だけが残って数えられるようになります。

目次

【結論】シャドーイングのやり方は5手順・1回20分・同じ音声を7日

結論から書きます。

やり方を迷わないための形は、次の5行に収まりました。

先に決めることこの記事で決めた形そう決めた理由
1回の長さ20分(準備8分+声を出す9分+確かめ3分)声を出す時間が長いほど口が疲れ、音のほうが先に崩れる
使う音声の長さ60秒前後を1本だけ長い音声は、言えなかった場所を覚えていられない
続ける日数同じ音声を7日最初の数日は口の形の練習に消えるので、1〜2日では形が残らない
次へ進む目安台本を見ずに8割の語が口から出る10割を目標にすると1本から抜けられず、やめる理由になる
やらないこと意味の分からない文を声に出す音だけ追っても、知らない言葉は聞き取れるようにならない

表のいちばん下の行が、この記事でいちばん伝えたいところです。

シャドーイングは音の練習ですが、意味が分かっていない文はいくら声に出しても聞こえるようになりません。

聞き取れない原因が「音を知らない」のか「言葉を知らない」のかは、手順2で先に分けておきます。

分けないまま始めると、どちらの問題なのか最後まで分かりません。

やり方を調べている人がほしいのは手順の名前ではなく、この分け方のほう。

シャドーイングのやり方|5つの手順を順番どおりに

ここからが本体です。

手順は1から5まで固定で、順番を入れ替えないことだけを守ります。

STEP
音声を3回、口を閉じたまま聞く

まず声を出しません。

60秒の音声を3回続けて聞き、どこで息が切れるか・どこが速いかだけを見ます。

ここでは台本を読まないのが約束です。

台本を先に見ると文字の記憶で聞けてしまい、聞こえていない場所が隠れてしまう。

STEP
台本を開き、知らない語と知らない音を分けて印をつける

ここで初めて台本を開きます。

意味を知らない語には丸、意味は分かるのに聞き取れなかった場所には線を引きます。

丸は語彙の問題で、線は音の問題。

この2つを混ぜたまま先に進むと、何日たっても原因が分かりません。

丸がついた語は、意味を調べてから次の手順に入ります。

STEP
台本を見ながら音声と重ねて声を出す

音声と同時に、台本を目で追いながら声を出します。

半拍おくれるのではなく、ぴったり重ねる形から始めてください。

重ねる練習は、速さと区切りの位置を体に入れるための準備です。

ここを飛ばして半拍おくれる形から入ると、速さについていけずに終わります。

同じ音声を3回、台本を見ながら重ねる。

STEP
台本を閉じ、半拍おくれて声を出す

台本を閉じ、聞こえた音をそのまま半拍おくれて追います。

これが本来のシャドーイングです。

言えない場所は無理に埋めず、黙って次に乗り直してください。

途中で止めて巻き戻すのは1回まで。

止めるたびに最初から追い直すと、9分で2回しか回せません。

STEP
言えなかった場所を数えて、台本に記録する

最後の3分で、言えなかった場所を数えます。

数えるだけで、その場では直しません。

同じ場所が翌日も言えなければ、その場所だけを10回繰り返す。

数が減っていくのを目で見られるかどうかが、7日続くかどうかを決めます。

手順5の「数えるだけで直さない」は、言われないとまず守れません。

言えなかった場所はその場で直したくなりますが、直し始めると20分では終わらなくなります。

20分で終わる形を崩さないことが、手順の正しさより先に守るべき条件です。

シャドーイングのやり方で迷う「時間」と「回数」の決め方

やり方の説明でいちばん抜けているのが、1回の長さと回す数です。

この記事では次のように割りました。

手順かける時間回す数
手順1 口を閉じて聞く3分3回
手順2 台本に印をつける5分1回
手順3 台本を見て重ねる4分3回
手順4 台本を閉じて追う5分4回
手順5 数えて記録する3分1回

合計は20分です。

手順2の5分は、2日目からは1分で足ります。

印をつけ直す必要がなくなるので、浮いた4分は手順4に足してください。

日が進むにつれて、声を出す時間の割合が増えていく形にしてあります。

逆に初日は、声を出す時間がいちばん短くなる割り方。

初日に長く声を出しても、知らない音を知らないまま真似するだけになるからです。

シャドーイングのやり方でつまずく4か所と、その場での直し方

やり方を守っていても手が止まる場所は、だいたい次の4つに分かれます。

それぞれ、その場でできる直し方だけを書きます。

速くてついていけない

速さに追いつけないときは、手順4を飛ばして手順3に戻ります。

台本を見て重ねる形なら文字が助けになるので、速さだけに集中できます。

再生速度を落とすのは最後の手にしてください。

落とした速度で言えるようになっても、元の速さに戻すとまた言えなくなります。

口が回らない

口が回らない場所は、たいてい語と語がつながって1つの音になっている場所です。

その3語だけを切り出して、音声を10回続けて流します。

文の途中から始めるのではなく、必ずその3語の頭から入る。

自分の声で音声が聞こえない

自分の声が大きすぎて音声が消えるときは、声の大きさを半分にします。

シャドーイングは大きな声を出す練習ではありません。

聞こえる範囲でいちばん小さい声が、いちばん長く続きます。

意味が頭に入ってこない

音は追えているのに意味が入ってこないのは、手順2の丸を飛ばしたときに起きます。

台本に戻り、知らない語を調べ直してください。

ここだけは、その日の練習を止めてでも戻る。

シャドーイングのやり方に合う音声の選び方

音声は、長さと速さと台本の3つだけで選びます。

中身の面白さは選ぶ理由にしません。

見るところ初日に選ぶ条件そう決めた理由
長さ60秒前後言えなかった場所を覚えていられる長さにする
速さ聞いて8割の語が拾える速さ半分しか拾えない音声では手順4に入れない
台本文字で全文が手に入るもの台本が無いと手順2ができず、原因を分けられない
声の数1人だけ話し手が変わる場所で乗り遅れやすい
話題自分が内容を知っている話知らない話題は語彙の問題が増え、音の練習にならない

実際にいちばん大きな条件になるのは、台本が手に入るかどうかです。

台本が無い音声では、手順2で印をつけられません。

聞き取れない場所があっても、それが語彙なのか音なのか分からないまま終わります。

学習者向けに無料で公開されている音声なら、英語の文字と一緒に置かれているものを選びやすい。

VOA Learning English・BBC Learning English・TED Talks は、いずれも英語学習者がそのまま使える音声と動画を無料で公開しています。

どれを選ぶにしても、見るのは上の表の5行だけです。

聞き取りそのものを伸ばす場も一緒に探しているなら、オンライン英会話10社を公式料金で比較した記事が入り口になります↓

シャドーイングのやり方を7日続けるための記録のつけ方

7日続けられるかどうかを決めるのは、やる気ではありません。

減っていくものが目に見えるかどうかです。

記録するのは、手順5で数えた「言えなかった場所の数」だけにします。

記録すること書き方見るところ
言えなかった場所の数日付と数だけを1行前の日より増えたか減ったか
つまずいた場所台本に線を引く同じ場所が3日続いていないか
語彙の丸の数初日だけ数える2日目以降に増えていないか
手順4を回せた数回数だけ4回に届いているか
やらなかった日×印だけ2日続けて空いていないか

数が減らない日が3日続いたら、音声が速すぎると考えて1本替えてください。

やり方が悪いのではなく、音声が合っていないことのほうが多い。

逆に、数が毎日減っているなら7日を越えて同じ音声を続けてもかまいません。

ただし1本を完璧にしてから次へ、という形にはしないほうがいい。

残った場所は次の音声へ持ち越す、と決めておけば1本で止まりません。

練習そのものが続かないほうが悩みなら、英会話が続かない理由8つと対策をまとめた記事が参考になります↓

シャドーイングのやり方についてよくある質問

シャドーイングは1日何分やればいいですか?

この記事では1回20分で組みました。

内訳は準備に8分、声を出すのに9分、確かめに3分です。

声を出す時間を長くするより、短い形で毎日回すほうを選んでいます。

台本(スクリプト)は見てもいいですか?

手順3では見て、手順4では閉じます。

最初から最後まで見るのも、まったく見ないのも、どちらもうまくいきません。

見る手順と見ない手順を分けるのが、この進め方の中心です。

同じ音声を何日やればいいですか?

7日で区切りました。

言えなかった場所が減り続けているなら延ばしてかまいません。

完璧になるまで同じ音声を続けると次に入れないので、残った場所は持ち越す形にしています。

意味が分からない文でもシャドーイングできますか?

音を真似するだけならできます。

ただし意味を知らない文は、声に出せるようになっても聞き取れるようにはなりません。

手順2で知らない語に丸をつけ、調べてから進めてください。

シャドーイングとオーバーラッピングは何が違いますか?

台本を見て音声にぴったり重ねるのがオーバーラッピング、台本を閉じて半拍おくれて追うのがシャドーイングです。

この記事では手順3がオーバーラッピング、手順4がシャドーイングにあたります。

別の練習ではなく、順番に並べて使う形にしました。

シャドーイングのやり方で最後に決めること|長さと日数

最後に、始める前に決めておくことだけをまとめます。

決めることこの記事の答え
1回の長さ20分(声を出すのは9分)
音声の長さ60秒前後を1本
同じ音声を続ける日数7日
次へ進む目安台本を見ずに8割の語が口から出る
手順の順番聞く→印をつける→重ねる→追う→数える
やらないこと意味の分からない文を声に出す/数えた場所をその場で直す

大事なのは手順の名前ではなく、1回の長さと終わりの目安を先に決めることです。

20分と7日と8割の3つを決めてしまえば、あとは順番どおりに回すだけ。

決めずに始めると、やり方は合っていても数日でやめることになります。

参考文献

レベルの合う音声が自分では選べないときは、初心者の英会話スクールの選び方7ステップも見てください↓

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