通学している英会話スクールを途中でやめたとき、払ったお金はいくら戻るのでしょうか。
この記事では、中途解約と返金の扱いを各社の公式受講約款・よくある質問・特定商取引法に基づく表記だけで確かめました。
調べたのは英会話イーオン・シェーン英会話・日米会話学院・ベルリッツ・イングリッシュビレッジ・ECC外語学院・Gaba・ロゼッタストーン・ラーニングセンター・ワンコイングリッシュ・駅前留学NOVAの10社です。
オンライン英会話ではなく、教室に通う通学型だけを対象にしています。
推測した数字は書いていません。
※料金・サービス内容は変更される場合があります。最新の情報は英会話イーオンの公式受講約款、日米会話学院の公式受講約款ページ、シェーン英会話の公式よくあるご質問ページなど、各社の公式ページでご確認ください。(本記事は2026年9月16日時点の公式サイト掲載内容にもとづきます。本文に出てくる事務手数料15,000円・返金手数料1,000円・16,500円について、公式ページに税込・税抜の別が明記されていないため、掲載のままの数字で扱います)
【結論】英会話スクールの解約と返金は「違約金の上限」と「申し出の締切」で決まる
先に結論を書きます。
通学型10社の公式書面を読み比べると、返金額を左右するのは「差し引かれる違約金」と「いつ申し出たか」の2つです。
| 先に見る箇所 | 公式に書かれていること(要点) |
|---|---|
| ①違約金 | 複数社が「5万円または契約残額の20%のいずれか低い額」という同じ表記を使っている |
| ②申し出の締切 | 「解約希望月の前月25日まで」「前々月の最終レッスン日まで」など、社ごとに大きく違う |
| ③戻らないお金 | 入学金を「理由のいかんにかかわらず返還しない」と明記している社がある |
「途中でやめたぶんは全部戻る」という設計にはなっていません。
英会話スクールの解約で返金額を決める計算式を公式表記で並べる
計算式まで公開している社を並べます。
| スクール | 受講開始後に差し引かれるもの(公式掲載) |
|---|---|
| 英会話イーオン | 契約登録費(入学金と登録料の合計/上限15,000円)+違約金「5万円または契約残額の20%に相当する額のいずれか低い額」+消化済みのシステム管理費+消化済みの授業料(受講約款 第10条) |
| シェーン英会話 | 1)事務手数料15,000円 2)消化済み受講費 3)消化済みスクール管理費 4)「お支払いただいた金額から上記1)~3)を差し引いた残額の20%または50,000円のいずれか低い金額」(よくあるご質問) |
| 日米会話学院 | 既受講分の受講料(支払い済み受講料÷授業回数×受講回数)+解約手数料「5万円又は契約残額の未受講分の受講料の20%に相当する額のいずれか低い額」(受講約款 第10条) |
| ベルリッツ | 「『支払い残高』-『未受講分残高(契約残額)』の20%、または5万円のいずれか低い方の額=『返金額』」(公開されているコース規約) |
| イングリッシュビレッジ | 「所定の手数料(残分数の金額換算×20%及び16,500円)を差し引いた後に残高が発生する場合」に返金(よくあるご質問) |
5社中4社が「20%」と「5万円」という同じ2つの数字を使っています。
イングリッシュビレッジだけは、20%に加えて16,500円という定額も差し引く書き方です。
計算の結果がマイナスになる場合の扱いも、公式に書かれています。
シェーン英会話は「清算金がマイナスになった場合は、不足額をお支払いただきます」、ベルリッツは「『返金額』がマイナスの場合には、その金額をお支払いいただきます」と掲載しています。
やめるときに逆に請求される可能性がある、という意味です。
英会話スクールの解約手数料は法律の条文名とセットで書かれている
なぜ各社の数字がここまで揃うのでしょうか。
公式書面が、その根拠を自分で書いています。
- 英会話イーオンの受講約款は冒頭で「受講申込書及び本受講約款は、特定商取引に関する法律第42条特定継続的役務提供にて定める『書面の交付』に基づく契約時の書面です」と掲載
- 同約款は月謝制について「継続的な役務提供を想定しておりますので、特定商取引法第41条特定継続的役務提供契約により、以下の返金規定が適用されます」と掲載
- 契約登録費の上限には「特定継続的役務提供契約において政令で定める範囲の額(上限15,000円)」という注記
- Gabaは「消費者の利益保護を目的とした法令である『特定商取引法』及び『消費者契約法』を遵守し」と掲載
どの社も、自社の裁量ではなく法律の条文を根拠として提示しています。
なお、この記事は法律の解釈を述べるものではありません。
ここで示しているのは、各社が公式書面にそう書いているという事実だけです。
ベルリッツもクーリング・オフの適用範囲について「受講期間が2ヵ月を超え、かつ支払い総額が5万円を超えるコース」と、日米会話学院も「受講期間が2ヵ月以上かつ学費が5万円以上の講座」と、それぞれ同じ線引きを掲載しています。
英会話スクールの解約は申し出の締切を過ぎると1ヶ月ぶん増える
| スクール | 解約・退会の申し出の締切(公式掲載) |
|---|---|
| 英会話イーオン(月謝支払い) | 「解約のお申し出は、解約希望月の前月25日までにお願いします」「それ以降の場合は、解約処理月が翌月となるため、引き落としを停止することができません」 |
| シェーン英会話 | 「退学申請は、退学希望の月の前々月の最終レッスン日までにお申し出の上、退学届けをご提出ください」 |
| ベルリッツ | 「中途解約の連絡は、次回受講日の3日前までにお願いします。規定日を過ぎた場合、予定されていたレッスンは受講されたものとなります」 |
| ワンコイングリッシュ | 「退会希望月の1日まで(12月末の退会希望であれば12月1日迄)に受付にて退会届を提出ください」「ご本人確認が必須の為メール・電話での退会届は受け付けておりません」 |
| 日米会話学院 | 「契約は、本会所定の書類による申出があった日をもって終了します」(開講日以後の解約) |
いちばん早いのはシェーン英会話の「前々月の最終レッスン日まで」です。
公式には具体例まで添えられており、「3月末まで通い4月から退学する場合:2月の最終レッスン日までにお申し出ください」と掲載されています。
やめようと思った月には、もう締切が終わっている計算になります。
英会話イーオンは、月の途中でやめた場合の扱いも書いています。
「月途中での退学の場合、退学月の授業料及びシステム管理費は全て消化とみなします」という一文と、7月12日に申し出た場合は7月末までぶんを支払うという例が掲載されています。
英会話スクールの解約でも返金されないお金が公式に書いてある
- 日米会話学院=「理由のいかんにかかわらず、入学金は返還いたしません」(受講約款 第10条)
- ワンコイングリッシュ=「サービス内容の特性上、返品・返金はございません」(特定商取引法に基づく表記)
- 英会話イーオン=教材は「完全未使用・未開封であると査定できたときは、代金を返金します」。書き込み・汚れ・破損・開封があるものは「残存価値がないものとして…返金対象にはなりません」
- ベルリッツ=「デジタル版教材は、My Berlitz上に登録された教材へのアクセスをもって使用を開始したものとみなします」
- イングリッシュビレッジ=「有効期限までに更新されない場合は残りのレッスン分数は無効となります」
教材は、開いた時点で返金の対象から外れる書き方をしている社が複数あります。
解約を考え始めたら、まだ開いていない教材はそのままにしておくのが公式表記に沿った動き方です。
契約から8日以内なら英会話スクールの解約は返金が全額になる
ここだけは扱いが別です。
ECC外語学院は、クーリング・オフについて公式に告知ページを出しています。
「コース受講の契約を締結した日から8日(締結日を含む)以内に、甲が書面・電磁的記録(電子メール等)で契約解除を申し出たときは、無条件で契約の解除ができます」と掲載されています。
「甲が納付した費用(入学金、授業料、システム管理費、諸経費等)の全額を、乙は甲に速やかに返還いたします」「乙は損害賠償や違約金(いわゆる解約手数料)、受講レッスン費用、システム管理費、諸経費等を請求いたしません」と続きます。
すでにレッスンを受けていても「その費用を請求いたしません」と明記されています。
英会話イーオンの受講約款も同じ趣旨で、「授業が既に提供された場合であっても、乙は甲に対して当該授業に相応する授業料その他の金銭の支払いの請求は致しません」と掲載しています。
8日を過ぎた瞬間から、前の章で見た違約金の世界に切り替わります。
英会話スクールの解約・返金を公式サイトで確認できなかった社
正直に書きます。
Gabaは「中途解約をご希望される場合は、特定商取引に関する法律の定める通り、ご購入いただいたレッスン単価で精算金額を計算しております」と掲載していますが、差し引かれる金額そのものは公開されていませんでした。
ロゼッタストーン・ラーニングセンターも「受講解約に関して各種法令及び契約約款に沿ったご対応をさせていただきます」という書き方で、約款の中身は掲載されていません。
ただし同社は、万一の際に親会社の株式会社リンクアンドモチベーションが代わりに受講料を返還する制度を設けていると公式に掲載しています。
駅前留学NOVAについては、公式サイトのサイトマップに載っている1,000件超のページを確認しましたが、よくある質問ページはオンライン向け(お茶の間留学・LIVE STATION)のものだけでした。
通学コースの解約・返金条件を書いたページは、今回の確認では見つかりませんでした。
英会話スクールの解約と返金についてよくある質問
まだ1回も受けていなければ全額戻りますか?
受講開始前でも差し引きはあります。英会話イーオンは「違約金:本契約の締結及び履行に要した費用(契約登録費):入学金と登録料の合計(上限15,000円)」、シェーン英会話は「契約の締結および履行のために通常要する費用15,000円を差し引いた金額を返金」、日米会話学院は開講日の前日までの解約について「返金手数料1,000円を差し引き返還」と掲載しています。
行かなかったレッスンは未受講として返ってきますか?
行かなかったぶんも受講済みとして数える社があります。日米会話学院は「受講開始日から解約の申出日までの期間は学習指導がなされている限り、現実の受講の有無を問わず受講したものとみなします」と掲載。英会話イーオンも所定カレンダー制のレッスンについて「受講の有無に関わらず週毎にレッスンが消化されます」と掲載しています。
解約は電話や口頭でもできますか?
英会話イーオンの受講約款には「口頭による解約申し出の場合は、後のトラブル防止のため後日書面をご提出いただく場合があります」と書かれています。日米会話学院は「本会所定の書面を本会に提出することにより、効力を生じます」、ワンコイングリッシュは「メール・電話での退会届は受け付けておりません」と掲載しています。
分割払いやクレジットで払っていた場合はどうなりますか?
英会話イーオンは「クレジット会社所定の方法に基づき、三者間で精算します」「乙からの返金額よりもクレジット会社への残債が多い場合は、その差額をお支払いいただきます」と掲載。ベルリッツも「クレジットをご利用の場合は、当社への連絡と共に、クレジット提供会社への連絡が必要です」と掲載しています。
解約以外に選べる道はありますか?
公式が解約以外の選択肢を出している社があります。英会話イーオンは「解約のほかに、コース変更・休学・転校・短期転校など、解約なさらずにお続けいただけるサポートシステムもございます」、ベルリッツは未受講分残高について「一定条件の基に『b.他コース等への内容変更』ができる」と掲載しています。
まとめ|英会話スクールの解約と返金は計算式が公開されている
| 確かめること | 公式データでの答え |
|---|---|
| 違約金の形 | イーオン・シェーン・日米会話学院・ベルリッツが「5万円または契約残額の20%のいずれか低い額」と掲載 |
| 受講開始前の差し引き | イーオン・シェーンが15,000円、日米会話学院が返金手数料1,000円 |
| 締切がいちばん早い社 | シェーン英会話「前々月の最終レッスン日まで」 |
| 戻らないと明記 | 日米会話学院の入学金/ワンコイングリッシュの返品・返金 |
| 8日以内なら | ECC外語学院が「無条件で契約の解除ができます」「納付した費用の全額を…返還」と掲載 |
| 計算式が非公開の社 | Gaba・ロゼッタストーン・ラーニングセンター(方針のみ掲載) |
| 確認できなかった社 | 駅前留学NOVA(通学コースの該当ページが見つからず) |
返金額でもめるのは、契約時に渡された書面を読まずにしまったときです。
計算式は公開されているので、申し出る前に自分で概算を出しておけば話が早く済みます。
条件は変わります。手続きの前に英会話イーオンの受講約款、日米会話学院の受講約款ページ、ECC外語学院のクーリング・オフに関する告知ページ、Gabaの目的・料金ページ、ワンコイングリッシュの特定商取引法に基づく表記など、ご自身が契約しているスクールの公式ページで最新の表記をご確認ください。

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