
シニアから英語を始めるとき、いちばん多い不安は「今からでも身につくのか」です。
先に決めるのは目的です。
この問いに一般論で答えても、進め方は決まりません。
何のために英語を使うのかが決まると、やることが半分に減ります。
この記事は、目的を4つに分け、それぞれで何をどれだけやるかを決めたものです。
時間の目安はこの記事が決めた数字で、研究から出したものではありません。
学生のころの勉強法をそのまま持ってこない、というのが全体の方針。
【結論】シニアの英語学習は目的で4つに分かれる
結論から書きます。
目的ごとに、やることと分量を分けました。
| 目的 | やること | 1日の目安 | やらないこと |
|---|---|---|---|
| 旅行で使う | 場面ごとの言い回しを声に出して覚える | 20分 | 文法の体系的なやり直し |
| 孫や家族と話す | 短い会話の型を10個だけ覚える | 20分 | 試験の問題演習 |
| 趣味として読む | やさしい文章の音読と語彙を増やす | 30分 | 話す練習 |
| 資格や検定を取る | 文の形のやり直しと問題演習 | 40分 | 映像だけで進める学習 |
目的を1つに決めると、やることは半分に減ります。
4つのうち2つを同時に追うと、どちらも手応えが出ません。
3か月だけ1つに絞り、そのあと次へ渡すほうが進みます。
4行目だけは、ほかの3つより時間がかかる組み立てです。
検定を目指すなら、文の形のやり直しから入ることになります。
旅行や家族との会話が目的なら、そのやり直しは要りません。
シニアの英語学習の始め方|最初の3週間
どの目的でも、最初の3週間は同じことをします。
空港で聞かれることに答える、孫に好きなものを聞く、のように1つに絞ってください。
ここを決めないまま教材を選ぶと、教材の順番どおりに進むことになります。
教材の順番は、自分が使う場面の順番とは別物。
10個で足ります。
多く選ぶほど、どれも口から出ない状態になりやすい。
選んだ10個は紙に書いて、見える場所に置いてください。
1日20分、同じ10個を声に出します。
新しい言い回しを足すのは、3週間たってからでいい。
繰り返しが退屈に感じても、口から出る段階まではここが要ります。
3週間たったら、何も見ずに10個を言ってみてください。
出てきたものは外し、出てこなかったものだけ次の3週間に残す。
そこに新しい言い回しを足して、また10個にします。
最初の3週間で足すのは言い回し10個だけです。
この形なら、何冊も教材を買わずに始められます。
買う前に使う場面を決める、という順番だけ守ってください。
シニアの英語学習が学生のころと違うところ
同じ勉強法をそのまま持ってくると、うまくいきません。
| 条件 | 学生のころ | 今 |
|---|---|---|
| 目的 | 試験の点を上げる | 使いたい場面がはっきりしている |
| 使える時間 | まとまった時間がある | 細かく分かれているが毎日ある |
| 覚え方 | 数を詰め込む | 使う場面と結びつけて覚える |
| 続け方 | 期限が決まっている | 期限がないので自分で区切る |
| 強み | 記憶の量 | 何に使いたいかが決まっている |
最後の行が、今のほうが有利な点です。
使いたい場面がはっきりしているなら、覚える量そのものを削れます。
学生のころは、どこで使うか分からないまま全部を覚える形だった。
今は10個から始めてよい。
- 覚える数を減らせる=使う場面が1つに決まっているから
- 毎日の20分を固定できる=生活の時間割が大きく動かないから
- 教材を1冊に絞れる=試験の範囲に合わせる必要がないから
2行目の時間の条件も、不利とは言えません。
この記事は、短い時間でも毎日続ける側を選びました。
休日にまとめてやる形は、1回飛ぶと次が2週間後になります。
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シニアの英語学習を続ける形のつくり方
期限がない学習でいちばん難しいのは、区切りを自分で作ることです。
- 3週間で1区切りにする=終わりが見えるので始めやすい
- 同じ10個を使う=毎日選ぶ手間がなくなる
- 紙に残す=言えた日に印をつけるだけでいい
- 話す予定を先に入れる=使う日が決まると前日に練習する
4つ目がいちばん強い区切りになります。
話す日が決まっていると、その日までに言えるようにしようという形になる。
予定が無いままだと、いつまでも準備の段階にとどまる。
話す予定を先に入れると、それが期限の代わりになります。
予定が1つあるだけで、その週の20分に向きが出る。
シニアの英語学習でよく聞く3つの不安
よく聞く不安を、条件に置き換えて並べます。
覚えられないのではないか
1回に覚える数を10個までにすると、条件が変わります。
覚えられないのは量の問題で、年齢だけの問題ではありません。
発音が通じないか不安
通じるかどうかは、個々の音よりどこで区切るかで変わります。
文の切れ目で息を切る、それだけ先に決めてください。
音読で区切る場所を決める練習が、そのまま通じやすさにつながる。
今から始めても遅いのではないか
この問いには、目的を決めてから答えるほうが早いです。
旅行で使う10個なら、3週間が1区切りになります。
遅いかどうかより、何に使うかを先に決めるほうが手が動く。
通学の形も含めて比べたいなら、大人の英会話教室の選び方が参考になります↓

シニアの英語学習についてよくある質問
シニアから英語を始めても間に合いますか?
目的を小さく決めれば3週間で形になります。
旅行で使う言い回し10個のように、使う場面を1つに絞ってください。
全部を身につけようとすると、どの目的でも終わりが見えなくなります。
1日どれくらいやればいいですか?
目的によりますが、20分から30分あれば足りる。
同じ10個の言い回しを声に出す形なら、20分で1日分が終わります。
検定を目指す場合だけ、文の形のやり直しに40分ほど必要です。
文法からやり直したほうがいいですか?
検定を目指すならやり直してください。
旅行や家族との会話が目的なら、文法の体系的なやり直しは後回しでかまいません。
使う言い回しを先に入れて、必要になった形だけ調べるほうが早く進みます。
教材は何を使えばいいですか?
使う場面に合った言い回しが載っているものを1冊だけ選んでください。
何冊も買うと、どれも途中で止まります。
やさしい音声つきの文章なら、学習者向けに無料で公開されているものも使えます。
ひとりで続けられますか?
先に話す予定を入れてしまえば、それが期限の代わりです。
月に1回でも、前日に練習する理由にはなります。
予定が無いと、準備だけで月が変わってしまう。
シニアの英語学習で最初に決める3つ
最後に、始める前に決めることだけを置きます。
| 決めること | この記事の答え |
|---|---|
| 目的 | 旅行・家族・読む・検定の4つから1つ |
| 覚える数 | 言い回し10個まで |
| 1区切り | 3週間 |
| 1日の長さ | 20分から30分(検定だけ40分) |
| 教材 | 使う場面に合ったものを1冊だけ |
| 期限の代わり | 話す予定を先に入れる |
決めるのは目的・数・区切りの3つだけです。
この3つが決まれば、残りは繰り返すだけになります。
逆に目的が決まらないまま教材を増やすと、3週目で止まる。
参考文献
- VOA Learning English(英語学習者向けの音声・動画)(VOA Learning English 公式サイト)
- BBC Learning English(英語学習者向けの音声・動画)(BBC Learning English 公式サイト)
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